最近ではウェブサービスやウェブアプリを個人も開発して、どんどんどんどん世の中にローンチするような時代になってきました。今回はこの個人開発をしていく上でまずは簡単なところから始めていくといいという話をしていきます。
ウェブサービスを作るのはけっこう大変
実際このウェブサービスを作るっていうのはけっこう大変なことで、フロント側の技術(HTML/CSS、JavaScriptなど)だけでなくバックエンドの技術(Ruby、Python、PHPなど)の技術も必要です。それ以外にもSQLとよばれるようなデータを保存するデータベースの知識であったりとか、あとはそれを運用するインフラの知識(AWS、GCPなど)とかが必要なんですね。いま挙げただけでもけっこう技術が必要なことがわかると思います。
これをぜんぶイチから学んでぜんぶ実行しようとすると必ずパンクするんですね。それは技術的な面でもそうだし時間的な面でもそう、そしてあとは普通に金銭的な面でもそうです。
最近のベンチャーとか見てるとどーんと5億とか6億とか、それこそ最近では10億とかいう会社もありますけど資金調達をしてきて、すごいクオリティの高いプロダクトを世の中に出すっていうイメージがありますが、個人開発はそんなことする必要はなくて、最低限の機能をそんなに技術も使うことなくまずは作るっていうところをしたほうがいいと思います。
「まず作る」が大事なワケ
なんでこの「まず作る」っていうのが重要かっていうと、ウェブサービスって結局いつ誰がどんなもの出してくるかわかんないんですね。これは日本だけじゃなくて世界中見てもそうです。いわゆるウェブサービスなんてそれこそもうウェブに公開すればもうそれでローンチってことになるので、いつ誰がどんなすごいウェブサービスを出してくるかってわからないんですね。
なのでまず1点目としてスピードってのは非常に重要なんですよ。自分のアイデアをどんどんどんどんアウトプットしていく力っていうのがすごい求められるんですね。だからもちろん技術力も重要なんですけど、まずはなんでもいいから出すっていうところを意識したほうがいいと思います。
とりあえず作るだけなら既存サービスの組み合わせでもできる
その出すっていうのを具体的にどうやってくんですかって話ですけど、最近ではそれこそ個人が使えるSaaSとかPaaSとよばれるようなものがいっぱいあるんですね。たとえば決済であればPayPalとかStripeとか、もうすこし一般の人が使えるところでいえばBASEとか、そういうものがいろいろあるわけですね。いわゆるECサイトがもう誰でも組めるような時代になってきているわけです。
それ以外にもたとえばウェブサイトであればプログラミング、HTML/CSSとかがわからなくてもサイトを構築できるCMSとよばれるようなもの、有名なところだとWordPressであったりとか、あとはホームページ構築システム、具体的なところでいうとWixとかJimdoとよばれるようなホームページ作成ツール。あとは最近ではLP(ランディングページ)を作るのにSTUDIOというものを使ったりとか。そういうような感じで今はコードを書かなくてもどんどんどんどんホームページとかウェブサイト、ウェブサービスが作れるような時代になってきているんですね。
なのでほんとに最低限の技術で今ある色んなそういうサービス、SaaS、PaaSなどを組み合わせて、まずはサービスをリリースすること、世の中に出すってことが非常に重要になってくるんです。
たとえばそれこそマッチング系で決済とかをやりたいんであればBASEとかWordPressとかを組み合わせて、あとはほんとフォームであればGoogleフォームとかもありますし。
正直言ってすごいダサいサービスになることは確かなんですけど、それでもまだとりあえず形に作って出すってことが重要なんですね。
「まず作る」は融資にも有利
そうやって出してホントに最低限の機能でもちゃんと装備してあれば、ほんとに後々伸びてくるサービスってのはその最低限の機能だけでも実は流行るんですね。
もしそこでそれこそ流行って複数の人が使い始めてくれれば、じゃあこんどはちゃんとしたプログラマーを雇うでもいいし自分が勉強してやるでもいいんでAWSなどのサーバーとかクラウドとかもちゃんと選んでプログラムを書いてそのシステムを運用するってのも可能だし、たとえばお金が足りないのであれば、その自分で作った初めの部分のサービスを投資家に見せるとかというのだけでも全然違うんですね。
投資家も投資家でそうなんですけれども、その投資の判断をするプレゼンであったり提案をするときも何かしら形があるといいんですよね。既存のサービスの組み合わせであったとしてもそういうのがあるのとないのとでは全然印象が変わってくるんです。単純にアイディアだけを適当にペラペラペラって言って終わりなのか、それとも実際に何かとりあえず何か自分で行動して既存のシステムの組み合わせでもいいから実際にサービスを作ってみてそれを運用してるよ、でそれを運用してお客さんが今これくらいいて、こういうところでネックな問題が起きてて、こういうとこを改善していきたいとかっていうようなもののデータが取れるかっていうのは全然違うんですよ。
だからとりあえずなんでもいいから出すっていうのを意識してもらうといいと思います。
まとめ
個人開発は「まず作る」が重要
・ウェブサービスはいつ誰がどんなサービスをリリースするかわからない。自分のアイディアをどんどんアウトプットしよう。
・とりあえずサービスを形作るなら既存サービスの組み合わせでもいい。
・最低限でもサービスを作ってリリースしておくと融資面でも有利になる。