はじめに
今回はプログラミングをするのに英語は必要かということについてまとめていきたいと思います。
最初に結論を言ってしまうと、プログラミングに英語のスキルは不要です。ただし、当然英語のスキルがないよりはあったほうが役には立つと言えますが、その点については後で説明することとしましょう。
本題に入る前に「プログラミングの固定観念あるある」を紹介したいと思います。よくある勘違いとして二つのあるあるをあげたいと思います。
プログラミングの固定観念あるある
1.プログラミングは英文
プログラミングはローマ字がずらっと並んでいるので難しい英文だと思っている人がいますが、これは間違いでプログラミングは英文というより数式に似ています。よくプログラミングをやっている人に「プログラミングやっているなら英語も得意なんでしょ?」と聞く人がいますが、プロクラミング言語はまったく英文法と異なっているので、そういうわけではないのです。もちろん単語の面では英単語を使うという一面もありますが、英文とはまるで違い、代入や足し算引き算といったものを使うので、数式と言えるでしょう。
2.プログラミングは暗記
プログラミングというとかっこよく華麗にキーボードを叩いているイメージがあり、プログラムを全て記憶して書き出しているというイメージを持つ人が多いですが、プログラミングというのは全くプログラムを記憶する必要はありません。テストと違って何も見ずにプログラムを書く状況はほぼ考えられません。どのような力が必要かというと、出された課題に対して、それを解決するプログラムを作るために調べ尽くすことができるかという力が必要になってくるのです。
例えば「Aの状況になった場合は1の動きをして、Bの状況になったときは2の動きをする。Cの状況になったら3の動きを繰り返す」といったように、様々な条件に応じた動きが指定されるわけです。それに対してプログラムを組んでいくのですから、単純な一問一答のテストと違い、様々な組み方や順番があります。つまり自分で一から組み立てていく必要があります。なので、プログラミングは覚える能力ではなくて、課題に対して試行錯誤して調べて作り上げていく能力が重要になってきます。
以上がプログラミング固定観念あるあるでした。
プログラミングに本当に英語は不要?
本題に戻り、プログラミングに英語が必要かについてお話しします。
先ほど述べたように、英文よりも数式に近いので特に英語の力は必要ないのですが、英語をやっておいたほうが良いという意見はかなり多く、私もやらないよりはやったほうがいいと思っています。
「なんだよ、やっぱり必要なんじゃないか」とブラウザバックをする前にもう少し読んでみてください。
英語力があったほうがよい理由の一つとして、日本だと商圏やユーザー人口が少ないので、海外に出たほうが能力も伸びるという点があります。海外だけを参考にしようというわけではありませんが、日本も見つつ、海外にも目を向ける能力があれば絶対にそちらのほうが良いことと言えるでしょう。グローバル化した現代社会の中で、英語ができていたほうが能力も伸びるのは当然といえます。
二つ目に技術的なことでいえば、新しい技術はアメリカや中国からくることが多いです。例えば新しい言語が出た時も、日本語では手に入れることが難しいので英語で調べたり、英語のドキュメントやリファレンスを読む必要があります。こういう時に全く英語が読めないというのでは少し厳しいかもしれません。もちろんGoogle翻訳のようなサービスもありますが、機械翻訳にも限界がありますから、英語を学んでおけばそのあたりが少し楽になるのではないかと思います。
最近はプログラミングスクールに通わなくても、ネットや本で調べて学ぼうという人は多いのですが、やはりそこで得られる情報というのはまだ低次元なものが多く、決済やクラウド、インフラのような高次元な話になってくるとそう簡単にはいかなくなります。クラウドやインフラ、データサイエンス系になってくると日本よりも海外の方が強いので、このあたりを独学で学ぼうとすると、どうやっても英語の文献・ドキュメントを読まざるを得ない状況になります。ここで英語への拒否反応が出てしまうと、技術の学びがそこで止まってしまうので、英語ができれば難しい技術を手に入れる時にも楽だと思います。
まとめ
結論としてはプログラミングをすること自体には英語力は不要ですが、将来的にステップアップしていこうとするならば、英語をやっておいたほうが伸び代が大きくなるということです。